
逃走中 ~沖縄~
【登場人物】
・博物館館長(斎藤洋介)
・警備員(内山信二)
・キャスター(渡辺直美)
・山村精一警部(六平直政)
・羽生田二郎巡査(篠山輝信)
舞台は第2回沖縄国際映画祭で沸く「沖縄」。
そこでは、ある歴史的な発見が更なる話題を集めていた。
沖縄でRFM放送によるニュース番組「NEWSちゃんぷる~」が放送。
その中のニュースで宜野湾沖で発見された「黄金のシーサー」の一般公開が那覇市内の博物館で開始した(始まりまシーサー)と報じられる。
この黄金のシーサーは、宜野湾の沖合10kmにある海底で発見され、恩納村真栄田漁港に引き揚げられた。
琉球王朝 尚真王代(1477~1526)に作られたとみられているが、当時の技術では表現できない装飾が施されており、これまでの定説を覆す歴史的発見として注目が集まっている。
博物館には黄金のシーサーを見ようとたくさんのお客さんが訪れ、博物館館長も「ご満悦」の様子。
警備員は黄金のシーサーの横に立ち、近づく来場者たちに注意を促す。
来場者の中には、黄金のシーサーを遠くで見ている「スネーク」のタトゥーが入ったニット帽にサングラス、マスクをつけた男の姿が。
そして、多くの人たちを魅了する黄金のシーサーの裏には、謎の4つの数字が刻まれていた。
―ミッション ハンター放出を阻止せよ!―
金田哲(はんにゃ)がミッションをクリアするため警備員の制止を振り切り、黄金のシーサーの後ろに刻まれた数字を確認。
その様子はスネークのタトゥーが入った男も見ていた。
突如、黄金のシーサー展が行われている博物館が停電。
電気が復旧した時には、黄金のシーサーは無くなっていた。
台座には、「怪盗スネーク」による犯行声明文が置かれていた。
「NEWSちゃんぷる~」では黄金のシーサーが盗まれた速報ニュースが放送され、黄金のシーサーの前で不審な動きをしたとして金田哲(はんにゃ)が犯人だと疑われてしまう。
それを街頭ビジョンで確認するスネークのタトゥーが入った男。
その男のバッグには黄金のシーサーが。
山村精一警部と羽生田二郎巡査は監視カメラの映像を分析し、犯人と思われる人物の腕に「逃走中」というマークが付いていたとして逃走中の出演者を重要参考人にし行方を追うと発表。
エリア内10ヶ所で検問が開始され、逃走者のみ通行不可能となった。
その頃、盗まれた黄金のシーサー事件に進展が。
鑑識による調査が行われ、ついに怪盗スネークの指紋採取に成功した。
山村警部は羽生田巡査に至急、容疑者の指紋を集めるよう指示した。
―ミッション 指紋を認証して検問を解除せよ!―
逃走者全員の指紋が怪盗スネークと一致しなかったことにより容疑が晴れ、検問は解除された。
このことにより捜査が再び振り出しに戻った。
そして、事件は更なる展開へ。
捜査が続く博物館に電話が掛かってきた。
館長が出るとその電話の相手は怪盗スネーク。
怪盗スネークは「黄金のシーサーを返してほしければ3億円用意しろ」と要求。
さらに、現金は逃走者に希望ヶ丘公園まで運ばせるよう指示した。
その事を外にいた刑事に伝えると山村警部は怪盗スネークの作戦に気づく。
希望ヶ丘公園では現在ライブが行われており、観客に紛れて現金を持ち去るつもりなのだ。
犯人の要求により1億円入りの3つのトランクが博物館前に用意されたが館長は「心配」な様子。
黄金のシーサーを取り戻すため、逃走者たちに重要な任務が与えられた。
―ミッション 賞金ボーナスを獲得せよ!―
哀川翔の活躍により3つ中2つのトランクが希望ヶ丘公園に届けられた。
犯人からの3億円の要求には答えられなかったが、公園では山村警部と羽生田巡査が張り込んでいた。
その時、園内放送で会場に爆弾が仕掛けられたと放送され、その後にクラッカーの破裂音が鳴り会場内は大パニック。
山村警部と羽生田巡査の通信が途絶え、観客が会場にいなくなった時にはすでに現金入りトランクがなくなっていた。
通信が復活するも羽生田巡査は犯人らしき人物を見失ったと山村警部に報告。
2人で辺りを捜索し、羽生田巡査が黄金のシーサーが入っていると思われるバッグを発見。
しかし、中には「交渉決裂だ。次の指令を待て。」と書かれた怪盗スネークからのメッセージが。
犯人は近くにいるはずだと羽生田巡査は再び捜索を始めた。
山村警部は現金が奪われたことを館長に謝罪。
そして、現場にあった信楽焼のたぬきを差し出された館長は苦悶の表情を浮かべる。
そんな中再び、怪盗スネークから要求の電話が掛かってきた。
今度は「返してほしければ逃走用のヘリコプターを1機用意しろ」と要求。
それに対し、館長は山村警部に「お願い」する。
山村警部はヘリを用意するよう警察に指示した。
しかし、そのヘリコプターには5体のハンターが積み込まれていた。
―ミッション ハンターヘリを追い返せ!―
逃走者たちの活躍によりⒽマークが消滅しヘリコプターが帰還。
黄金のシーサーを盗んだ犯人、怪盗スネークは脱出の手段を失い刑事たちに囲まれ確保。
その怪盗スネークの正体は、羽生田巡査だった。
犯行の理由を問いただすと「俺はスネークなんだよ」と反抗。
信頼していた部下に裏切られ、山村警部は怒りの感情が爆発する。
斯くして黄金のシーサーは無事、博物館に戻され館長も「ご満悦」の様子。
しかし、黄金のシーサーを見つめるスネークのタトゥーが入った男が再び。
実は、怪盗スネークは単独犯ではなかった…